
なでしこ志塾® 5thステージ 第一講義
2026年9月10日
「何度言っても、できるようにならない」
「どうして、あの人は自分から動かないんだろう?」
「もっと責任感を持ってほしい」
「この人には、リーダーは難しいのかもしれない」
人を育てる立場になると、
一度は、そんなふうに思ったことがあるのではないでしょうか。
一生懸命、教えている。
何度も伝えている。
できる限り、サポートもしている。
それなのに、
思うように人が育たない。
そして、いつの間にか、
「本人のやる気がないから」
「能力がないから」
「責任感が足りないから」
と、相手の「性格」や「資質」に理由を求めてしまう。
けれど――
本当に、それだけなのでしょうか。
人は、「その人だけ」でできているわけではない
2026年9月10日、
なでしこ志塾®5thステージ第一講義を開催しました。
今回の講義では、
「空(くう)」という仏教哲学の智慧を入り口に、
「人とは何か」
「人はどのように変化するのか」
「リーダーは、人をどう見ればいいのか」
について学びを深めました。

そこで重要なキーワードとなったのが、
「諸法無我」
です。
「諸法無我」とは、
あらゆる存在は、それ単独で存在しているのではなく、
さまざまな条件や関係性によって成り立っている、という智慧です。
講義では、
私たち自身も、
・家族
・環境
・教育
・人との出会い
・経験
・時代
・仕事
・さまざまな出来事
など、多くのものとの関わりの中で
今の自分が形づくられていることを考えました。
つまり、
「私は、私だけでできているわけではない。」
ということです。
「人財教育」において、とても大切な視点
もし、人が「その人だけ」でできているわけではないのだとしたら。
目の前の社員や部下を、
「この人は、こういう人」
と決めつけることにも、
少し立ち止まって考える必要があります。
・「主体性がない人」
・「コミュニケーションが苦手な人」
・「責任感が弱い人」
・「自信がない人」
・「リーダーには向いていない人」
そうやって、一度ラベルを貼ってしまうと、
私たちは無意識のうちに、
その人の「今」だけを見てしまいます。
でも、その人が今そうなっている背景には、
これまでの経験や環境、
周囲との関係性、
成功体験や失敗体験など、
さまざまなものがあるかもしれません。
そして何より、
「今そうであること」と
「これからもずっとそうであること」
は、同じではありません。
「この人はこういう人」という決めつけが、可能性を閉じてしまう
人財教育で大切なのは、
相手を評価することだけではありません。
「この人には、まだどんな可能性があるだろう?」
と見ることです。
たとえば、
「発言しない人」
がいたとします。
そこで、
「主体性がない」
と判断してしまうのか。
それとも、
「なぜ、この人は発言しないのだろう?」
と考えるのか。
もしかすると、
過去に意見を否定された経験があるのかもしれない。
もしかすると、
何を言えばいいのか分からないだけかもしれない。
もしかすると、
まだチームとの信頼関係が十分にできていないのかもしれない。
あるいは、
本人自身が自分の強みに気づいていないだけかもしれません。
もちろん、すべての原因を決めつけることはできません。
だからこそ、
「この人はこういう人」と結論づける前に、
「この人に、今、何が起きているのだろう?」
と見る。
それが、
人を育てる側に必要な視点なのではないでしょうか。
人を変えようとする前に、「環境」を見る
人財教育では、
「本人を変えること」に意識が向きがちです。
けれど、
人は環境や関係性の影響を受けます。
だから、
「本人の意識を変えよう」
だけではなく、
「この人が力を発揮できる環境になっているだろうか?」
と考えることも大切です。
・上司との関係はどうなのか。
・チームの中で安心して発言できているのか。
・挑戦しても失敗を責められない環境なのか。
・本人の強みを活かせる役割になっているのか。
・必要なフィードバックを受けられているのか。
人財教育とは、
知識やスキルを教えるだけではありません。
その人が持っている可能性が、
発揮される条件を整えていくことでもあります。
「正しい指導」が、いつも「正しい教育」になるとは限らない
リーダーになると、
自分の経験が増えていきます。
「私はこうやって成功した」
「こうすればうまくいく」
「これが社会人として当たり前」
そんな「自分なりの正解」が、
少しずつ積み重なっていきます。
もちろん、
経験から得た知恵は大切です。
けれど、
その「正しさ」に執着してしまうと、
「なぜ、この人は私の言う通りにできないんだろう?」
という苦しさが生まれます。
そして、
相手を育てるはずの教育が、
「自分の正解を相手に当てはめること」
に変わってしまうことがあります。
リーダーに必要なのは、「答えを持つ力」だけではない
変化の時代において、
昨日まで正しかったことが、
今日も正しいとは限りません。
人も変わります。
組織も変わります。
環境も変わります。
時代も変わります。
今回の講義では、
「諸行無常」という智慧についても学びました。
すべてのものは、
同じ状態のままではなく、
変化し続けています。
だからこそ、
リーダーに必要なのは、
「私は正しい」
と答えを守り続ける力だけではありません。
目の前の変化を見て、
「今、何が必要なのか?」
を考え直す力です。
「人を育てる」とは、その人を自分の思い通りにすることではない
人財教育の目的は、
自分の言う通りに動く人をつくることではありません。
その人が、
自分で考え、
自分で選び、
自分の力で行動できるようになること。
そして、
その人自身の可能性を広げていくこと。
そのためには、
「教える側」が、
自分自身の思い込みにも気づかなければなりません。
・「この人は、こういう人」
・「このやり方が正しい」
・「リーダーとは、こうあるべき」
・「仕事とは、こうするもの」
そんな自分の中の「こうあるべき」を、
一度手放してみる。
すると、
今まで見えていなかった相手の姿が、
見えてくるかもしれません。
人を変えるのではなく、人が変わる可能性を信じる
人は、
環境によって変わります。
出会いによって変わります。
経験によって変わります。
言葉によって変わります。
そして、
自分自身の気づきによっても変わります。
だからこそ、
人財教育に携わる人が持つべきなのは、
「この人を変えてみせる」
という力みではなく、
「この人には、まだ見えていない可能性がある」
という視点なのではないでしょうか。
そして、その教育は、まずリーダー自身から始まる
人を育てる立場になると、
どうしても相手に変化を求めます。
「もっとこうしてほしい」
「もっと成長してほしい」
「もっと主体的になってほしい」
けれど、
人財教育の出発点は、
相手を変えることではありません。
まず、
自分自身の見方を変えること。
自分が持っている「こうあるべき」に気づくこと。
自分の正しさに執着していないかを見つめること。
そして、
目の前の人を「完成した人」としてではなく、
「これからも変化していく人」
として見ること。
それが、
人を育てるリーダーに求められる
大切な姿勢なのだと思います。

なでしこ志塾®が大切にしている「人財教育」
なでしこ志塾®では、
東洋哲学・西洋心理学・脳の仕組み・潜在意識などを学びながら、
「人はなぜ、そう考えるのか」
「なぜ、そう行動するのか」
「どうすれば、自分自身を成長させられるのか」
そして、
「どうすれば、関わる人の人生に良い影響を与えられるのか」
を考えていきます。
知識を身につけるだけではなく、
自分自身の在り方を見つめる。
そして、
その学びを人財教育や理念型経営に活かしていく。
それが、
なでしこ志塾®で大切にしている学びです。
「あの人は変わらない」と思ったときこそ。
もし今、
あなたの周りに、
「なかなか成長してくれない」
「何度言っても変わらない」
「どう接したらいいのか分からない」
そんな人がいるのなら。
その人を変える方法を探す前に、
一度だけ、こんな問いを持ってみてください。
・「私は、この人を“こういう人”と決めつけていないだろうか?」
・「この人が変わるために、環境を変えられることはないだろうか?」
・「私自身の“こうあるべき”が、相手の可能性を狭めていないだろうか?」
そして、
「この人には、まだ私の知らない可能性があるのではないか?」
人は、
今この瞬間の姿だけで決まるものではありません。
さまざまな縁の中で変化し、
成長し、
新しい自分になっていく。
だからこそ、
人を育てるということは、
「人を変えること」ではなく、
「人が変わっていく可能性を信じ、
その可能性が花開く環境をつくること」
なのかもしれません。
なでしこ志塾®は、
自分自身をより深く知り、
人をより深く理解し、
関わる人の人生に良い影響を与えられる人へ。
そのための学びを、
これからも続けていきます。

講義後のアンケート
講義のボリュームはいかがでしたでしょうか?


講義の内容はいかがでしたでしょうか?


よろしければ上記ご回答の理由をお聞かせください。どうすればもっとよい講座になったと思われますでしょうか。(任意)
岩本元煕様私にとっては、ちょうどいい時間であり、復習もあり、新しいことも学べ、また過去の学びの質問もあって、良かったです。
講義の長さ(時間)はいかがでしたでしょうか?




講義のわかりやすさはいかがでしょうか?




復習の割合はいかがでしたか?




今藤の話すスピードはいかがでしたか?







いつも、ありがとうございます。また昨晩のお食事は、ご馳走になり、ありがとうございます♪引き続き、よろしくお願いします。




4thステージ 第二講義 2025年4月7日 開催










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